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マシーネンとかその他諸々を徒然なるままに
ちょこっとラボ vol.1 フィギュアの肌塗装
新コーナー『ちょこっとラボ』
ここでは、自分がいつも行っているお気に入りの技術を紹介します!
「ちょこっとラボ」という名前は自分が好きな某ラジオ番組のコーナー名を借りました。(宇多丸師匠、お借りします!)

さて、第一回は以前からやるやると言ってやっていなかったフィギュアの肌塗装法を紹介したいと思います。
この塗装法は、アーマーの作例等も手掛けられているプロモデラーのタカペイントさんがご自身のブログで紹介されていた手法で、以前から自分も使わせていただいていました。
今回、この塗装法をより多くの人に紹介させていただきたいと頼んだところ、当ブログで紹介することを快く了承して下さいました。この場を借りて心よりお礼申し上げます。

こちら、タカペイントさんのブログ【模型製作報告書
※2008年4月の記事にフィギュアの塗装法が紹介されています。

※基本的にタカペイントさんの手法と同じですが、多少使う色や手順などが異なる部分もあります!


では早速始めましょう。
今回はマシーネン標準スケールとも言える1/20スケールのフィギュアを使います。

まず使う道具から。
使用道具
・ウィンザー&ニュートン シリーズ7 000番筆
・調色スティック
・つまようじ
・めんぼう(小)
・めんぼう
筆は上記の物がオススメですが、もちろん他の細い面相筆でも構いません。
めんぼう(小)は薬局などでベビー用品売り場にありました。
あと、パレット代わりに紙テープを使っています。使い終わったらはがして捨てればいいので楽です。

続いて塗料ですが、メインは油彩を使います。
今回は仕様した油彩はすべてウィンザー&ニュートン社製ですが、これも違うメーカーでも構いません。
右端に書いてある数字は色のナンバーです。参考までに。
・バーント・アンバー(焦茶)3
・バーント・シェンナ(赤茶)2
・イエロー・オーカー(黄土色)44
・カドミウム・イエロー・ヒュー(黄)9
・パーマネント・クリムゾン・ラーク(赤)17
・ジンク・ホワイト(白)45
・アイボリー・ブラック(黒)24
・プルジアン・ブルー(青)33

・ダークイエロー(Mr.カラー)
です。
まぁ、表現したい肌の色によって多少変えることもありますがスタンダードはこれで。


前置きが長くなりましたが、ここから塗装開始です!

A 工程 1 B 工程 1
まずは使用するフィギュアにサフ、そしてラッカーのダークイエローを塗り、しっかりと乾燥させます。
自分は丸一日くらいは乾燥させておきます。
あ、今回使用するフィギュアは2つ。AFSマーク1のと以前購入しておいた平野さん原型のもの。

乾燥させたら、影の部分の暗色から塗っていきます。
影の色
暗色は バーント・アンバー(焦茶):バーント・シェンナ(赤茶):イエロー・オーカー(黄土色)を5:2:1ぐらいの割合で混ぜます。まぁだいたいですけどね。
混ぜるのには朝食スティックの平たい方を使うと混ぜやすいです。

作った暗色をフィギュアにのせます。
A 工程 2
こんな感じ。
目など奥まっているところにもしっかりとのせます。

A 工程 3 B 工程 2

そうしたらめんぼうを使って塗り広げましょう。
影になる部分に暗色を押し込む要領で。影の部分を残して余計な塗料は麺棒でふき取ってしまいます。

ふき取るといっても一切溶剤などは使わずにふき取っていきます。
ふき取るというよりもふき取りつつ「薄く延ばす」って感じかな?

今回紹介している方法はあくまで「あっさり」と塗っていくので、塗料も薄く薄くで!これ重要!


次はいよいよ肌の色をのせていきますが、その前に肌の色を調色しましょう。
肌の色
カドミウム・イエロー・ヒュー(黄)にジンク・ホワイト(白)を加えます。

ここからの工程はちょっと慎重に・・・。

A 工程 4 B 工程 3
上で作った肌色をつまようじで「ちょんちょん」と凸部分に何箇所か、少しずつのせます。

そして、ここからは筆を使い(溶剤は使わずに乾いた筆で)、肌色を先ほどの暗色と混ぜつつぼかし(延ばし)ていきます。
ブレンディングってやつです。
A 工程 5 B 工程 4
わかりますでしょうか??^^;
これが伝わり辛いかと思うのですが、薄く薄く、明暗を意識しながらです。
写真は一回肌色を塗った状態です。

塗料が乗り過ぎてボテっとなってきたら筆でぼかしながら拭ってみると良いでしょう。

ここからは「どんな肌を表現したいか」によりますが、先ほどの肌色にジンク・ホワイトを追加し、3段階くらいに分けて明度を上げていきます。
A 工程 6 B 工程 5
こんな感じ。
でも、これも少しずつ塗料をのせるようにして慎重に行った方がいいです。
後から足りなかったら足すことはできますが、引くのは難しいので。。。

だんだん人肌らしくなってきましたね!^^
ある程度目指す肌色に近付いてきたところで、肌に生きている感じを与えましょう!
A 工程 7
頬にクリムゾン・ラーク(赤)をつまようじで”ほんのちょっとだけ”おいてあげ、今まで通りぼかしていきます。
ちょっとの赤でもかなり色味が変わるのでのせる量は慎重に!

A 工程 8 B 工程 6
こんな感じ。
頬の他にも目頭や鼻などを赤くするのもありでしょう。
また、寒いシチュエーションの場合は通常より頬・鼻を赤くしてあげると寒そうに見えます。
唇に赤をのせると、とたんにオカマっぽくなるので、ここでは我慢!

最後は、より本物感を出すために髭を塗ります。
B 工程 7
プルジアン・ブルー(青)にアイボリーブラック(黒)を少し足した物を、これまで以上に慎重に少しだけ口周りにおいて、ぼかしていきます。

A 工程 9 B 工程 8
こんな感じ。
うーむ、写真だと思った以上に伝わり辛いな・・・。
まだテッカテカしちゃって見難いしなー⊂(  ⊂ 。・。)

で、唇ですが、多少赤味が欲しいと感じたら、クリムゾン・ラーク(赤)とジンク・ホワイトを足してピンクを作り、うっすらとのせてみるといいと思います。。(上の写真には塗ってあります。)

乾燥するともう少しつやが落ち着いて来ますが、完全につや消しにしたい方は3~4日乾燥させてからラッカーでトップコートして下さい。
自分は最近、ちょっとつやがある方が好きなのでこのままでいきます。
目やヘッドギアなどを塗るのも乾燥してからの方がいいでしょう

とりあえず、第一回はここまでです。
色々わかり辛いところもあると思いますので、何かあったらコメントなど頂ければと思います。

第二回は「フィギュアの目の塗装」の予定!
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2011/05/06 (金) 09:49:05 | | #[ 編集 ]
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